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動物看護師科
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2025.11.18
動物看護師科 お薬の調剤
今回は、愛玩動物看護師のお仕事の1つである薬の調剤についての授業の様子をお見せします。
人に対して薬を処方できるのは医師のみであるのと同様に、
動物へのお薬の処方は獣医師のみしかできません。
しかし、薬の調剤、飼い主さんへの薬の説明は、動物看護師のとっても重要な業務の1つです。
まずは調剤について。
動物に処方される薬にも、錠剤、粉薬、液剤、カプセル剤など様々な形状があります。
獣医師の指示に従って、間違いのないように薬を準備していきます。

これは錠剤を分割している様子です。
犬・猫は人よりも体が小さいため、体の大きさに合わせて1錠を2、4、6、8分割、小柄の子では16分割にすることもあります。
均等かつ素早く分割できるようにするには練習が必須です。

分包機の使い方を勉強しています。

指定された薬を探し出す練習をしています。
実際の病院ではこの何十倍もの種類の中から目的の薬を探しださなければなりません。
似た名前だけど全然違う作用の薬もたくさんあるので要注意です。

薬袋を書いています。
多くの動物病院では手書きで薬袋を記入します。1日何回、どのタイミングでどのくらいの量を飲むのか、薬の保存方法等を獣医師の指示通り、間違いのないように慎重に記入していきます。大きく綺麗で見やすい字を意識することも重要です。

飼い主さんに薬をお渡しするロールプレイングをしています。

実際にワンちゃんに投薬する練習をしています。
人と違って、動物に薬を飲ませるのは、大変なことです。
ごはんに混ぜて食べてくれればいいのですが、そう上手くはいかないことがほとんど。
入院動物などに投薬するだけでなく、飼い主さんに投薬のやり方をレクチャーするのも動物看護師の仕事の1つです。
せっかく診察に来てくれても処方された薬が飲めなければ、治療は上手く進んでいきませんよね。
ただ獣医師に指示された薬を作って、飼い主さんに渡すだけでなく、お渡しする薬の作用や特徴(苦い、溶けやすいetc)、
動物の性格や状態、そして飼い主さんのライフスタイルまでも考慮しながら、
処方された薬を確実に動物たちが飲めるようにアドバイスできるような動物看護師を目指していきたいですね。








