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動物海洋飼育・
アクアリウム科
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2024.11.08

学外演習Ⅰ ふじのくに地球環境史ミュージアム #昆虫採集 #分類

皆さん、こんにちは! 遂に静岡校1期生の「学外演習」の様子をご紹介する時が来ました! 待ってた? 待ってたよね! お待たせいたしました。

さて、第1弾は「ふじのくに地球環境史ミュージアム」様へお邪魔してきました。

飼育員を目指すのに博物館? そう思われる方は人生を損しています! 大きな括りで言えば、動物園も水族館も博物館の分類です。生き物はいないですが、生き物のその後、つまり数々の標本を扱うのが博物館です。生きているからこそ観察できるものもあれば、標本だからこそ観察できるものもあるのです。

展示がオシャレ! 廃校を利用した建物で、実は所々学校の名残が存在します。例えば懐かしい学校の机や椅子が所々に。使用されなくなったものを再利用する。サステナブルな思考ですね。😀

自由見学中、疑問があればすぐさま質問です! コミュニケーションを中心にした行動はルネサンスの伝統芸とも言えるでしょう。積極的な姿勢は行動で示す! 1期生にもその血は流れております。

場面は変わり、フィールドへ! 午後は博物館の岸本様にお願いをして、昆虫採集&分類の授業を行いました!

虫🐛は苦手…という方は多いです。ただ、飼育員たるもの生き物に対して、分類はしてもいいですが、好き嫌いの区別をしてはいけません! 生き物がいるフィールドにて、最も観察しやすい昆虫をテーマに生き物についての理解を深めます。

網を使って虫を取る手法もあれば、

木を揺らして虫を落とす手法(ビーティング)もあります。

心はあの頃の虫取り少女&少年です。勉強は楽しくなければ!

採取してきた虫を並べて、先生とともに分類作業です。何気なく日常で見る虫たちも、分類するという目線で見ると非常に面白いものです。これとこれは近い種なんだ、これはこんなにも独自の種だったのか、等々。

たったの1時間ほどで「10目」の虫を見つけました!(分類階級わかるよね?)

簡単に分類しているようですが、これは非常に大変な作業です。それぞれの特徴を頭に入れておき、それを瞬時に判断しています。このように種を判定することを「同定」と呼びます。1日で会得できる技術ではありません。常日頃意識をして、少しずつ図鑑と照らし合わせて覚えていくものです。野鳥観察も同様ですね。

何事も、プロになる為にはコツコツとした努力が必要です。プロの凄さを目の前で学び、そして自らを成長させる。それがこの学外演習の目的の一つです。今後も多くの施設から、何かビビビとくる出会いがあれば嬉しいです。

【恵士】