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動物海洋飼育・
アクアリウム科
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2024.11.12

学外演習Ⅰ 遊木の森&里山 #エコエデュ様 #環境教育

皆さん、こんにちは! 今回ご紹介するのは、「認定NPO法人 しずおか環境教育研究会(エコエデュ)」様による遊木の森&里山の自然観察会の様子をご紹介!

 遊木の森は、静岡市街地からほど近い日本平山頂の麓・中日本平に、県内の森林環境教育を実践していくための拠点施設として存在する場所です。そこで活動するエコエデュ様にご依頼をし、森とはどのようなものなのか、また実際に自然のものを利用した環境教育について知識を深める一日となりました。

こういうものは頭で考えるものではありません。実際に身体を動かして理解するものです。実際に授業の中でも、人間の脳はそうできているというお話もありました。我々のお仕事は動物についてだけではなく、人についても理解しないと実はいけません。

まずは学生自身が体験をするところから! それぞれ森へ繰り出し、葉っぱを探してきました。そして何をするかというと…

葉っぱじゃんけん!

つるつるな葉っぱ、ギザギザの葉っぱ、長い葉っぱ等…。お題に合った葉っぱを出し友達と戦います。一件ただのお遊びに見えるかもしれませんが、葉っぱを選ぶ瞬間に長い間観察が行われます。このように遊びの中にさらっと自然についての理解を深める瞬間が散りばめられているのです。素晴らしいですよねぇ~。

小雨ではありましたが、森のおかげで対して濡れることはありませんでした。森は大事、山は大事と巷ではよく言われますが、実際に入っている人は少ないのではないでしょうか。野生動物を扱う動物園や水族館の人間が、本来動植物のいる自然に関心がない、理解がない訳にはいきません。まずは身をもって体感することが必要です。

山登りの途中の一枚。なんだか後ろからクマ🐻がやってきそうな雰囲気です笑 (クマここにはいません!)

後半は下山です。

山から町へ近づく途中、ここはいわゆる「里山」と呼ばれている場所です。

皆さんは里山が抱える数多くの問題をご存じでしょうか?

昔は里山に多くの人が暮らしていましたが、ここ最近は住む人自体が少なくなっています。その結果、何が起こっているかというと、管理されない森や山などが生まれ、本来持つ水を貯える機能が失われたり、また偏った植生により生物の多様性が失われています。他にも、森林を次々と開発する結果、野生動物と人の接点が近付き、動物による事故や農業の被害が発生しています。

本来の形とは何かと聞かれると難しいものですが、人が自然に手を入れてしまった以上、自然環境が安定に保つために最後まで意識をする必要があるのではないでしょうか。

環境教育とは、そのような現状を理解し、そして相手に伝えること。それは動物園や水族館の4つの柱の一つでもあり、大切な活動の一つです。本やニュースだけではなく、実際にその現場に足を運ぶことが大切です。今回の学びで、少しでも自然の偉大さ、そして大切さを感じて、地球を守るメンバーが一人でも増えたら嬉しいなと感じています。

【恵士】